第17回脳機能とリハビリテーション研究会定例勉強会の内容が全て決定いたしました!
勉強会への参加条件はございません。医療従事者、研究者でしたらどなたでも参加可能です。みなさまのご参加をお待ちしております。
期日 2016年5月22日(日) 13時00〜16時30分 (開場:12時50分より)
会場 タワーホール船堀(東京都) 402会議室(4階)
アクセスMAP参加費 会員 無料 非会員 500円 学部生 無料
定員 35名
内容 プチ神経科学講座「リハビリテーションにおいて重要な小脳機能について」
市村大輔 氏(平成扇病院),山崎匡 氏(電気通信大学)
小脳疾患によって運動失調等の特徴的な症状が生じることがよく知られている。このような症状のメカニズムを理解するためには,生理学的な小脳機能を理解することが肝要である。さらに近年では小脳は,注意・情動などの高次脳機能にも関与することが示唆され注目を集めている。本講座ではこれらのことを踏まえ,症例の提示および小脳機能に関する報告を行う。
症例報告①
「重度の夜尿症を呈した右放線冠梗塞例」
加藤將暉 氏(虎の門病院分院)、高杉潤 氏(千葉県立保健医療大学)
学童期以降、月に複数回以上起こる“おねしょ”を夜尿症といい、成人でも重度の場合は両側前頭葉損傷との関連が指摘されている。今回、放線冠梗塞後に重度の夜尿症を呈した症例について、その要因を考察した。【症例】60歳代の男性、右利き。診断は右放線冠梗塞。発症後、近医入院し、第34病日に当院へ転入院となった。当院入院時、日中のADLは排尿管理を含め自立するも、夜間の尿意覚醒は無く、毎晩夜尿を認めた。夜尿の自覚や病識はあるも、焦燥感や羞恥心は極めて低く、他人事、無関心さを示す内省が聴かれた。その後、徐々に夜尿は軽減し、第102病日時点で週に1回程度の頻度に軽減し、自宅退院となった。既往歴は6年前に両側前頭葉に脳梗塞、5年前に右前頭葉皮質下出血を発症し、いずれも発症直後から重度の夜尿症を呈し、約8ヶ月後に改善していた。【考察】本例の今回の重度の夜尿症は、放線冠病変に単独によるものとは考え難く、臨床所見、画像所見からも初発時の前頭葉病変を背景とした代償経路の損傷やdiaschisisによるものと推察された。
症例報告②
「異常感覚を「氷がついている」と表現した脊髄不全損傷例」
田中大介 氏(鶴巻温泉病院)、添田凌 氏(鶴巻温泉病院)、今村武正 氏(鶴巻温泉病院)
慢性期の脊髄不全損傷患者が,脊髄不全損傷による異常感覚を呈しており,ご本人の安楽な療養生活の妨げとなっている。
この現象について評価,考察したので報告する。今後の対応について,参加者に意見・助言をいただきたい。
話題提供①
「小脳損傷後の認知・情動障害の長期的予後」
若旅正弘 氏(茨城県立医療大学大学院)
慢性期小脳損傷例の認知・情動障害はあってもごく軽度という報告がある一方、中等度~重度の認知・情動障害を呈している報告もあり一定していない。これらの違いは何に起因しているのだろうか?本発表では慢性期小脳損傷例(小脳損傷後の認知・情動障害の長期的予後)に関する報告をレビューした上で、その問題点について検討し、我々の研究結果を一部報告する。
参加申込方法・演題(症例報告など)申込み先方法1.
方法1.がうまくいかない場合、従前通り、定例勉強会事務局宛に以下の項目を明記の上、メールにてご送信下さい。折り返し、参加の採否について返信致します。メール送信後2日以上経っても返信がない場合は、再度、お問い合わせ下さい。
件名: 定例勉強会参加希望
本文: 1.脳リハ研会員or非会員
2.勤務先・所属
3.お名前
4.連絡先(返信可能な個人のメールアドレス)
5.ご職業
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脳機能とリハビリテーション研究会 定例勉強会事務局
担当:山本哲
benkyokai@noukinou.main.jp (@を半角に直して下さい)
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※最近当日連絡なく勉強会への参加をキャンセルされる方が増えています。
参加登録後,都合によりキャンセルされる方は事務局(benkyokai@noukinou.main.jp)までご一報ください。ご協力よろしくお願い致します。