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脳機能とリハビリテーション研究会ブログ

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第10回脳リハ研 定例勉強会のご案内(第3弾)

第10回脳リハ研 定例勉強会の全内容が決定しました!

今回の定例勉強会の内容は、プチ神経科学講座では「H反射を用いた痙性の評価」についての解説を行ないます。
話題提供では、「不随意運動を主徴とする症例の病態の検討」や、「注意障害についての初学者へのわかりやすい紹介」を行います。さらに、「脳画像における内包後脚の同定の方法」を行います。
今回の勉強会は、これまでの症例検討とは、少し異なった内容で展開します。日常の臨床でよく目にする不随意運動や注意障害といった臨床所見や、運動麻痺の脳画像所見とその読影法など、再度考え直す良い機会となれば幸いです。

定数まで少し余裕がございます。興味のある方はお早めにお申し込み下さい!
勉強会への参加条件はございません。医療従事者、研究者でしたら、どなたでも参加可能です。参加のお申込みは下記事務局まで。

期日  2014年8月17日(日) 13時00〜16時30分
会場  タワーホール船堀 407会議室 アクセスMAP
参加費 会員 無料  非会員 500円  学部生 無料
定員  36名
内容 

プチ神経科学講座
「ヒトにおける神経生理学研究-H反射による脊髄神経機構と痙性メカニズムの解明-」
梅原裕樹 氏(茨城県立医療大学)

概要:
臨床では、主に診断目的の検査として行われているH反射であるが、私たちリハビリ関連職種がその恩恵を受けることは少ない。しかし、脊髄における単シナプス反射を反映すると考えられているH反射は、脊髄運動ニューロンの興奮性を定量的に評価する指標として、リハビリテーションに直結する非常に有益な情報をもたらす。本講座では、H反射を含む誘発筋電図の原理や測定法と、それにより明らかとなった痙性に関わる脊髄神経機構について解説する。


話題提供1
「不随意運動を主徴とする症例の病態の検討」
山口哲人 氏(筑波大学附属病院 神経内科)

概要:
不随意運動は自分の意思によらず生じる運動の総称で、過剰な運動が日常生活動作を障害することがある。今回、舞踏運動およびミオクローヌスを呈した幾つかの症例に関して、その病態機序を画像検査、神経生理学的検査を用いて検討した。不随意運動を来す原因は、変性疾患、脳血管障害や整形外科的疾患など多岐に渡る。


話題提供2
「高次脳機能障害入門-注意機能について-」
若旅正弘 氏(鶴巻温泉病院)

概要:
本発表では主に①注意機能②注意機能の評価 について知見や基本的な考え方、方法について、高次脳機能障害を初めて学ぶ方であってもわかりやすいよう紹介する予定である.


話題提供3
「脳画像における内包後脚の同定」
山本 哲 氏(茨城県立医療大学)

概要:
皮質脊髄路は、主に運動野から起始し、視床と基底核に挟まれた白質領域(内包後脚)を通過し、脊髄に投射される。内包後脚は、脳血管疾患等によってしばしば損傷され、運動麻痺が生じる。MRI水平断(視床レベル)にて、内包後脚、特に上肢の皮質脊髄路が通過する領域を同定するためには、画像読影の経験および知識が必要となる。内包後脚の近傍に病変が生じた場合において、上肢運動麻痺の可能性について検討する際に、皮質脊髄路の同定を行うことは意義深いと思われる。
今回、T2強調画像・拡散テンソル画像・fMRIを用いて内包後脚内での皮質脊髄路の位置を同定した報告[1]を紹介するとともに、自験例の呈示を数例行う予定である。

[1] Kim YH, Kim DS, Hong JH, Park CH, Hua N, Bickart KC, Byun WM, Jang SH.
Corticospinal tract location in internal capsule of human brain: diffusion tensor tractography and functional MRI study. Neuroreport. 2008 May 28;19(8):817-20


参加申込方法・演題(症例報告など)申込み先
定例勉強会事務局宛に以下の項目を明記の上、メールにてご送信下さい。折り返し、参加の採否について返信致します。メール送信後2日以上経っても返信がない場合は、再度、お問い合わせ下さい。

 件名:  定例勉強会参加希望
 本文: 1.脳リハ研会員or非会員 
      2.お名前
      3.勤務先・所属
      4.連絡先(返信可能な個人のメールアドレス)
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 脳機能とハビリテーション研究会 定例勉強会事務局
 担当:山本哲
 benkyokai@noukinou.com (@を半角に直して下さい)
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by noureha | 2014-07-26 02:35 | 勉強会
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