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脳機能とリハビリテーション研究会ブログ

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第10回脳リハ研 定例勉強会のご報告

去る8月17日、第10回脳リハ研定例勉強会が行なわれました。
当勉強会に初参加の方が大多数となり、新たな顔ぶれの中、大変盛況に勉強会を終えることができました。当初の予想を超える参加申込み数となり、事前参加受付を終了せざるを得なかったのは、定例勉強会開催以来、初めてのことでした。申込予定の方には大変申し訳ございませんでしたが、ぜひ次回以降の参加をお願いします。
 また今回の勉強会より、参加証明書または領収書を事務局から発行することと致しました。所属施設での出張等の手続きに必要でしたら、勉強会時に事務局担当者にお声かけください。

※参加者の方へアンケートのお願い
今回の勉強会の参加に際して、ご感想、ご意見をお待ちしています。
今後行なって欲しい企画や、勉強会の内容(プチ神経科学講座/症例報告/話題提供の枠について)等、ご要望もございましたらご記入下さい。今後の勉強会運営に活かして行きたいと考えております。
アンケート送信先:
 勉強会事務局 benkyokai@noukinou.com (@を半角に変えてください) 
アンケート締切:8月24日(日)


第10回脳機能とリハビリテーション研究会定例勉強会
期日  2014年8月17日(日) 13時00〜16時30分
会場  タワーホール船堀 407会議室 アクセスMAP
参加費 会員 無料  非会員 500円  学部生 無料
定員  34名
内容 
プチ神経科学講座
「ヒトにおける神経生理学研究-H反射による脊髄神経機構と痙性メカニズムの解明-」
梅原裕樹 氏(茨城県立医療大学)

話題提供1
「脳画像における内包後脚の同定」
山本 哲 氏(茨城県立医療大学)

話題提供2
「プレゼンテーションのコツ」
山本竜也 氏(つくば国際大学)

話題提供3
「高次脳機能障害入門-注意機能について-」
若旅正弘 氏(鶴巻温泉病院)

発表内容の概要は、前回案内のブログをご覧ください。
話題提供の内容について、事情により急遽、一部変更させて頂きました。




■定例勉強会の様子
各発表において、大変興味深い話題が提供されました。

梅原氏からはH反射を用いた痙性の評価について、基礎的な内容から臨床における内容まで、詳細な話がなされました。また近年、痙縮に対しボツリヌス療法が行なわれるようになってきましたが、その作用部位について、神経筋接合部以外の部位も報告されている点についても言及され、大変興味深い発表でした。
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 梅原氏の発表の様子


山本哲氏からは、錐体路が通過する内包後脚の同定について話されました。
内包を同定するときの注意点(レンズ核を基準とする時は淡蒼球のコントラストに注意する)についても述べられており、今後臨床で画像読影する際に大変参考となる発表となりました。
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 山本哲氏の発表の様子


山本竜也氏からは、プレゼンテーションのコツについての話題が提供されました(予定されていた山口哲人氏の演題と変更しました)。
聴講者にわかりやすい発表にするためには、まず聴講者の立場で考えること。データを盛り込み過ぎず、伝えたいポイントを絞ることや、良質な発表を多く聴くことも重要と述べていました。また、良質なプレゼンとはどのようなものか、具体的に実際の動画を示し、参考となるサイトの紹介もありました。自身のプレゼンテーションについて振り返ることの出来た、大変良い機会となりました。
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 山本竜也氏の発表の様子


若旅氏からは、注意障害について大変わかりやすい話がなされました。
参加者の中には非常に熱心に発表内容を書き写している方が散見されました。注意障害についての理論や知識のみならず、症例を交えた話もあり、大変盛んなディスカッションが行なわれました。
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 若旅氏の発表の様子


第10回定例勉強会の報告は以上となります。
次回勉強会のご案内については、近日中にお知らせ致します。
by noureha | 2014-08-19 12:31 | 勉強会
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