第16回脳機能とリハビリテーション研究会定例勉強会の内容が決定いたしました!
勉強会への参加条件はございません。医療従事者、研究者でしたらどなたでも参加可能です。
今回の勉強会は前回までと少し趣向を変え、特別講演を1演題行います。沼田憲治先生(茨城県立医療大学)より、脳損傷により生じる症候とそのメカニズムについて、先生のご経験を拝聴する予定となっています(先日11月22日に行われた研修会の時間枠で話しきれなかった分をお話くださる予定です)。
また今回の勉強会は前回より広い会場で行う予定となっています。皆様の周囲の方をお誘いの上,奮ってご参加ください。
全ての発表概要が決定しましたら追って告知いたします。
期日 2016年2月7日(日) 13時00〜16時30分 (開場:12時50分より)
会場 タワーホール船堀(東京都) 307会議室(3階)
アクセスMAP参加費 会員 無料 非会員 500円 学部生 無料
定員 48名
内容 プチ神経科学講座「リハビリテーションにおける情動機能の役割について」
石井大典 氏(木更津病院)
話題提供①
「高次脳機能障害を呈した主婦に対する訪問型家事支援の実践例 -高次脳機能障害支援センターの取り組み-」
揚戸薫 氏(千葉県千葉リハビリテーションセンター 高次脳機能障害支援センター)
高次脳機能障害は「見えない障害」とも言われ、周囲から誤解を受け易く、本人も病識を持つ事が難しい特徴を持つ。当支援センターは、この「見えない障害」を「見える障害」として明らかにし、次の支援体系に繋ぐ役割を担う。今回、「出産後、家事が上手くいかなくなった。夕飯の支度が夫の帰宅に間に合わない。」という主訴を持つ、脳挫傷の既往がある主婦に対し評価を行った。すると調理自体には問題はなく、遂行機能障害や注意障害により1日の家事の計画や献立作成に難渋していることが判明した。そこで代償手段を取り入れた支援を実施した結果、徐々に円滑に家事が行える様になり、地域のヘルパー利用に繋ぐ事に成功した1例を紹介する。
話題提供②「紡錘上回の損傷により街並失認および道順失認を呈した症例(仮)」
今村武正 氏(鶴巻温泉病院)
特別講演
「脳損傷により出現する症候とそのメカニズム」
沼田憲治 氏(茨城県立医療大学)
リハビリテーションでは、脳損傷によって生じる様々な認知・運動の障害を把握することが求められる。
明らかな運動麻痺および感覚障害は見られないが運動開始が困難となる症例や、「見えない」と視覚障害を訴えるがボールなどの動く物体には反応できる症例、中心視野でのリーチおよび把握動作は可能であるが周辺視野では不能となる症例など、一見不思議な症候が散見される。リハビリテーションを進める上でこれらの障害を評価し、メカニズムを把握することは肝要である。しかし、臨床においてこれらの症候のうち多くは気づかずにいるのではないか。本講演では、典型的ないくつかの症候をとらえた症例の動画供覧を通じ、損傷部位と症候の関係について検討する。
参加申込方法・演題(症例報告など)申込み先
【定員に達したため,申し込み終了いたしました。】