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脳機能とリハビリテーション研究会ブログ

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第16回脳リハ研 定例勉強会のご案内(第3弾)【申し込み終了】

16回脳機能とリハビリテーション研究会定例勉強会の全内容が決定いたしました!

勉強会への参加条件はございません。医療従事者、研究者でしたらどなたでも参加可能です。
【定員に達したため,申し込み終了いたしました。】


期日  2016年2月7日(日) 13時00〜16時30分 (開場:12時50分より)
会場  タワーホール船堀(東京都) 307会議室(3階) アクセスMAP
参加費 会員 無料  非会員 500円  学部生 無料
定員  48名
内容 
プチ神経科学講座(40分)
「リハビリテーションにおける情動機能の役割について」
石井大典 氏(木更津病院)

近年、リハビリテーションに関連する研究が盛んに行われており様々な新知見が報告されている。その中でも、運動機能の回復における情動機能の役割に注目した報告は非常に興味深い。従来のように筋の状態や姿勢、動作分析のみに注目し評価や訓練を進めていく方法には限界を感じる。そこで今回は、リハビリテーション、特に運動機能の回復における情動機能の役割についてお話させていただき、リハビリテーションに従事する方々の知識の蓄積につながればと考えている。


話題提供①(30分)
「高次脳機能障害を呈した主婦に対する訪問型家事支援の実践例 -高次脳機能障害支援センターの取り組み-」
揚戸薫 氏(千葉県千葉リハビリテーションセンター 高次脳機能障害支援センター)

高次脳機能障害は「見えない障害」とも言われ、周囲から誤解を受け易く、本人も病識を持つ事が難しい特徴を持つ。当支援センターは、この「見えない障害」を「見える障害」として明らかにし、次の支援体系に繋ぐ役割を担う。今回、「出産後、家事が上手くいかなくなった。夕飯の支度が夫の帰宅に間に合わない。」という主訴を持つ、脳挫傷の既往がある主婦に対し評価を行った。すると調理自体には問題はなく、遂行機能障害や注意障害により1日の家事の計画や献立作成に難渋していることが判明した。そこで代償手段を取り入れた支援を実施した結果、徐々に円滑に家事が行える様になり、地域のヘルパー利用に繋ぐ事に成功した1例を紹介する。


話題提供②(30分)
「右紡錘状回の脳出血により、街並失認と道順障害を呈した症例」
今村武正 氏(鶴巻温泉病院),高杉潤 氏(千葉県立保健医療大学)

右側頭葉皮質下出血により、街並失認と道順障害の2症状の併発が疑われた症例について紹介する。症例は80歳代、男性、右利き。CTにて右紡錘状回領域に高吸収域を認めた。神経学的所見は、左上1/4半盲以外、運動麻痺、感覚障害などの所見は認めず。神経心理学的所見は、著明な記憶力低下や、左USN等の無視症候群は認めないが院内移動は道に迷うため常に介助を要した。自宅マンションおよび自宅最寄り駅の外観の写真を見ても、どこのマンションで何の建造物か分からないという街並失認の所見を認めた。さらに自宅内の見取り図や自宅近辺の地図の描画で配置を誤る道順障害の所見も認めた。道順障害は脳梁膨大後皮質や後帯状皮質後部、楔前部下部を責任病巣とされるが、街並失認の責任病巣とされる右紡錘状回のみで両者が合併している報告は見当たらず、極めて珍しい症候と考えられる。今回は、本例の症候と屋外移動自立に向けたリハアプローチについてディスカッションをしていきたい。


症例報告①(30分)
「脳梗塞によりゲルストマン症候群を呈した症例における数と量の操作障害について」
高木 氏(JAとりで総合医療センター)


特別講演(30分)
「脳損傷により出現する症候とそのメカニズム」
沼田憲治 氏(茨城県立医療大学)

リハビリテーションでは、脳損傷によって生じる様々な認知・運動の障害を把握することが求められる。
明らかな運動麻痺および感覚障害は見られないが運動開始が困難となる症例や、「見えない」と視覚障害を訴えるがボールなどの動く物体には反応できる症例、中心視野でのリーチおよび把握動作は可能であるが周辺視野では不能となる症例など、一見不思議な症候が散見される。リハビリテーションを進める上でこれらの障害を評価し、メカニズムを把握することは肝要である。しかし、臨床においてこれらの症候のうち多くは気づかずにいるのではないか。本講演では、典型的ないくつかの症候をとらえた症例の動画供覧を通じ、損傷部位と症候の関係について検討する。



参加申込方法・演題(症例報告など)申込み先
【定員に達したため,申し込み終了いたしました。】







by noureha | 2015-12-24 10:27 | 勉強会
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