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脳機能とリハビリテーション研究会ブログ

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第19回脳リハ研 定例勉強会のご案内(第3弾)

第19回脳機能とリハビリテーション研究会定例勉強会の内容が全て決定いたしました!


今回のプチ神経科学講座は、身体性脳科学の分野でご活躍されております、
筑波大学システム情報系グローバル教育院・エンパワーメント情報学プログラム 准教授 井澤淳先生にご講演をお願いいたしました。
井澤先生は、工学や計算論の観点から運動制御および学習の研究をされています。現在、本研究分野をリハビリテーションに応用する試みをされており、
今回の講座では、その内容についてわかりやすく講演していただく予定になっています。

また、症例報告、話題提供は合計3演題予定しており、興味深い演題が集まっております。

勉強会への参加条件はございません。医療従事者、研究者でしたらどなたでも参加可能です。
みなさまぜひ周囲の方をお誘いの上,ご参加ください。

参加申込みの詳細については下記をご参照ください。

期日  2016年11月20日(日) 13時00〜16時30分 (開場:12時50分より)
会場  タワーホール船堀(東京都)  401会議室(4階) アクセスMAP
参加費 会員 無料  非会員 500円  学部生 無料
定員   63名

内容 
プチ神経科学講座
「運動学習の計算理論とリハビリテーションの接点」
井澤淳 氏(筑波大学 システム情報系グローバル教育院・エンパワーメント情報学プログラム 准教授)

私たちは、素早く巧みな運動を繰り返し学習のみから獲得することの出来るヒトの脳が持つ高度な適応性に驚嘆する。いうなれば脳は学習機械である。脳における運動制御・学習のメカニズムを明らかにする研究は、過去20年、工学的な枠組みを用いることによって大きく発展してきた。本発表では、ほぼ議論が収束しつつある運動学習の計算理論的メカニズムについて概説し、この枠組を用いて脳の各部位の変性が、それぞれ特徴的な運動障害を生み出すメカニズムについて考察する。この考えを脳機能回復の理解へ適用し、リハビリテーションスケジュールの最適設計へ示唆を与えるようなエンジニアリング・サイエンスとしての脳科学の可能性を探る。


症例報告①

精神疾患患者、認知症患者への運動療法の介入と効果
市村大輔 氏(平成扇病院)

運動療法は身体面だけでなく精神面・認知面にも効果があることが明らかにされつつある(Scheewe et al., 2012; Erickson et al., 2011)。そこで精神疾患患者、認知症患者それぞれ1症例ずつに運動療法を実施した。精神疾患患者に対し有酸素運動を行い、運動前後での情動の変化を簡易的に測定した。一方、認知症患者に対しては注意力、集中力の低下より継続的な運動療法が困難であった。そのため、まずは継続的な運動療法ができる簡易的なデバイスを作成し、運動の持続時間の延長を試みた。このような当院での取り組みを紹介し、様々な意見をいただけたらと思う。


話題提供①

「痙縮に対する末梢神経電気刺激の試み」
石橋清成 氏(茨城県立医療大学大学院)

痙縮に対し末梢神経電気刺激による介入が推奨されている一方,その刺激設定やプロトコルについては,一般化されたものがなく,期待した介入効果が得られない場面も少なくない。こうした状況において,近年Perezらの設定に基づく末梢神経電気刺激(Patterned Electrical Stimulation:PES)の痙縮抑制効果が注目を集めている。本発表ではそのPESについて概略を述べるとともに,症例提示を交えながらその有用性と今後の展望について紹介する。


症例報告②
「小児期受傷後10年以上経過した患者への遂行機能訓練の効果の検討」
北村千里 氏(千葉県千葉リハビリテーションセンター)

脳障害発症後、長期間経過し高次脳機能障害が残存する患者への対応は、難渋することが多い。
症例は8歳で脳外傷を受傷し、くも膜下出血を併発した。その後、特別支援学校の通学を経て18歳で就労となったが、就労後に退行が目立つようになったため、6か月間の遂行機能訓練(GMT)を行った。本発表では、今回行った遂行機能訓練の効果について検討するとともに、慢性期の高次脳機能障害に対するリハビリテーションの評価・訓練について、参加者の方々とディスカッションをしたいと考える。


参加申込方法・演題(症例報告など)申込み先
方法1.
以下のURLをクリックし、フォームのご記入をお願いいたします。
https://goo.gl/forms/qYuhwllxf8fk9HI62
フォーム入力後、ご登録いただいたアドレスに、参加の可否につきまして返信致します。

方法2.
方法1.がうまくいかない場合、従前通り、定例勉強会事務局宛に以下の項目を明記の上、メールにてご送信下さい。折り返し、参加の採否について返信致します。メール送信後2日以上経っても返信がない場合は、再度、お問い合わせ下さい。

 件名:  定例勉強会参加希望
 本文:  1.脳リハ研会員or非会員 
      2.勤務先・所属
      3.お名前
      4.連絡先(返信可能な個人のメールアドレス)
      5.ご職業
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 脳機能とリハビリテーション研究会 定例勉強会事務局
 担当:山本哲
 benkyokai@noukinou.main.jp (@を半角に直して下さい)
                
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※最近当日連絡なく勉強会への参加をキャンセルされる方が増えています。
 参加登録後,都合によりキャンセルされる方は事務局(benkyokai@noukinou.main.jp)までご一報ください。ご協力よろしくお願い致します。














by noureha | 2016-10-23 19:40 | 勉強会
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