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脳機能とリハビリテーション研究会ブログ

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Brain and Rehabilitation 2019(第26回脳リハ研学術集会)開催のご案内(第16弾)

開催まであと10日となりました
教育講演 (持丸正明 先生)の 抄録をご紹介致します

リハビリテーション評価技術の変遷と未来構想
持丸 正明
(産業技術総合研究所 人間拡張研究センター センター長)

リハビリテーションでは、患者自身が行う運動や作業により機能回復を図る。ただし、その回復の程度は緩やかであり患者自身にも変化が自覚しにくい。それ故、患者自身がリハビリテーションを継続する意欲を失いやすい。そこで、回復した運動機能を客観的・定量的に評価する技術が研究されてきた。1970年代からは先駆的にモーションキャプチャ技術が活用され始め、主として歩行機能の回復程度を評価する方法の研究が進められてきた。1980年代に入ると床反力計が併用され力学的な観点で評価ができるようになり、計算機援用も進んで筋骨格系モデルによる筋力解析が実現された。その後、加速度センサ等を用いた簡易な運動計測方法が実用化され、多くの医療機関で利用されるに至っている。一方で、回復すべきは運動機能ではなく生活機能であるという思想が提唱され、1990年代後半から生活機能を表すコード(ICF)の標準化が進められた。さらに2000年以降になると、運動機能回復の中核となる脳の可塑性に対する解明が進み、脳疾患で損なわれた機能を他の脳部位がいかに代替するのかが明らかになってきた。運動機能回復のみならず、それを司る脳神経系の機能回復までを客観的・定量的に評価する研究が、ニューロリハビリテーションという分野で急速に進展する。これにより、リハビリテーションの評価は、結果としての運動機能評価、それがもたらす生活機能評価、その根源をなす脳神経の機能回復評価が統合して行われるようになってきている。今後、これらの3つの機能評価技術は、医療現場でのみ利用可能な高額な医療機器から、日常生活で利用できるウェアラブル機器や簡易ロボットリハビリ機器に組み込まれるようになるだろう。リハビリテーションの効果が脳神経、運動機能、生活機能にどの程度現れているのか、各自が確認しながら意欲を持って日常でのリハビリを継続できるようになると考えている。

Brain and Rehabilitation 2019

(第26回脳機能とリハビリテーション研究会学術集会/産業技術総合研究所 ニューロリハビリテーションシンポジウム2019)
■テーマ:基礎・臨床研究と現場 ~垣根を越えたチーム医療~
■日 時:2019年9月14日(土)
■会 場:産業技術総合研究所 臨海副都心センター 別館11階
アクセスマップ
■参加費:無料
■参加申込方法:参加申込受付は終了しました

大会の詳細はこちら
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by noureha | 2019-09-04 10:59 | 学術集会
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