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脳機能とリハビリテーション研究会ブログ

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千葉会勉強会(6月)報告

6月13日の千葉会勉強会のご報告です。
会場はタワーホール船堀。参加者は15名、うちPT学生さん2名でした。今回は3題の講座・報告でした。いずれも内容のある貴重な発表でした。
毎回参加していますが、どれも貴重な報告・発表で、知識を共有できるという意味で、とても役立つ有り難い勉強会だと思っています。

ワンポイント神経学講座
急遽タイトル変更となり、佐賀洋介さん(玉川大学脳科学研究所)の現在取り組んでいる研究、「皮質-大脳基底核ループの解剖学的構造」のレクチャーとなりました。近年、明らかになってきた知見を交え、皮質-基底核ループの構造と、運動系、連合系、辺縁系の各ループの構成から機能までお話がありました。基底核内部の構造も複雑ですが、とても理解しやすい考え方を提示して頂けました。詳しくは、本研究会雑誌、「脳科学とリハビリテーション」Vol.10, p1-8の論文(佐賀洋介著)をご参照ください。
    
症例報告
「視床出血によりAtaxic Hemiparesisを呈した症例」について、北郷仁彦さん (千葉リハビリテーションセンター)による報告でした。症例は視床出血で、体性感覚障害は極めて低く、運動麻痺(錐体路症状)も軽度で、画像からもVL核損傷が認められました。そのため罹患上肢に出現した小脳性運動失調様の現象は、よりpureな視床性運動失調であると考えられました。普段の臨床では、運動麻痺や感覚障害などの重複のため鑑別しにくい現象だけに、今回の報告はとても評価に役立つ貴重なデータと考えられました。
    
プチ症例検討会
「左利きの高次脳機能障害」と題して、松澤和洋さん(千葉リハビリテーションセンター)から症例提示がありました。今回の症例は、右中大脳動脈梗塞後に出現した失語や観念運動失行(パントマイム失行)についての紹介でした。左利き者の高次脳機能障害は、今なおその出現の有無や程度に差があり、今後、検討すべき課題であることが認識できました。

勉強会風景はこちら
# by noureha | 2010-06-14 13:57 | 勉強会

千葉会勉強会(6月)のご案内

4月に引き続き、6月の千葉会勉強会を下記の通り開催します。
日頃の症例の評価に悩んでいるという方、興味はあるけどちょっと敷居が高いのかなぁ、と感じている方も是非参加してみてください。事前申込不要です。

日時 6月13日(日) 9:00~12:00
場所 タワーホール船堀(都営新宿線船堀駅前)  406会議室
参加費 500円
内容
 1. ワンポイント神経学講座
  「続・歩行の神経生理学」 
    佐賀洋介 (玉川大学脳科学研究所)
 2. 症例報告・実験研究報告
  「視床出血によりAtaxic Hemiparesisを呈した症例」
    北郷仁彦 (千葉リハビリテーションセンター)
 3. プチ症例検討会
  症例や脳科学のことなど、普段疑問に思っていることを話題に、
  自由に話し合う場です。

※症例報告、研究報告、プチ症例検討会の話題提供を募集しています。
  発表、話題提供を希望の方は主催の沼田先生までご連絡ください。
  沼田 憲治
  numata@ipu.ac.jp (@は全角です。メールの際は半角にしてください)
# by noureha | 2010-06-07 17:37 | 勉強会

2010年 脳機能とリハビリテーション研究会研修会開催決定

会員の皆様へ。下記の日程にて研修会開催が決定しました。
内容の詳細、申込方法等は後日ご報告します。

テーマ 症例研究の重要性
会 期 2010年11月23日(火・勤労感謝の日)
会 場 タワーホール船堀 4階 研修室  アクセスMAP
定 員 80名(会員限定)
内 容 症例研究の重要性をテーマに掲げ、その根拠を科学的に展開します。
     症例検討の具体的な進め方、神経生理学的研究の意義と方法論、
     症例報告の演習、基礎研究からみた臨床などの講座を企画しています。
参加費 1000円
# by noureha | 2010-06-03 00:22

第10巻発行

本研究会誌「脳科学とリハビリテーション第10巻」が発行されました。
既に会員の皆様のお手元にも届いているかと存じます。
目次は以下の通りです。

レクチャー
「皮質-基底核ループの解剖と機能的意義を考える」   佐賀洋介 P1
「遺伝子とリハビリテーション ~基礎~」          山本竜也 P9

原著
「近赤外線分光法(NIRS)によるWolf motor function
test 試行中の脳皮質血流測定」            倉山太一・他  P17

症例報告
「肢節運動失行に対するミラーセラピーの経験」    佐藤里美・他  P25

Case report
「Ipsilateral cerevellar activation cotributes to
functional recovery after Constraint-Induced
Movement therapy; case report fo a longitudinal
fMRI study」             Takashi Murayama, et al.  P31

抄録
脳機能とリハビリテーション研究会 学術集会抄録集          P41

投稿規程                                    P47
役員名簿                                    P50
# by noureha | 2010-06-01 16:43 | お知らせ

<他学会情報> 第11回日本言語聴覚学会

【会期】 2010年6月26日(土)27日(日)
【会場】 大宮ソニックシティ

第11回日本言語聴覚学会ホームページ
http://square.umin.ac.jp/jaslht11/
# by noureha | 2010-05-10 12:39 | 他の学会情報